どうして理想のパートナーはいないと言い切れるの?
パートナーを選ぼうとする時にはよく、「理想の人はいません」「妥協が必要です」「高すぎる理想ではなく現実的な理想を!」など目にしたり、耳にしたりします。
それって、どうしてなのでしょうか?
本当に理想の人はいないのでしょうか?
そんな人は1人しかいないから、その人に出会うのは大変だよ、という意味なのでしょうか?
「理想の人や状況は存在しません」と言い切れる言葉の背景には、人間の「理想」というものが本質的に主観的で、時間や状況によって変わり得るという前提があります。
これを言い切れる理由をいくつか説明しますね。
理想のパートナーや状況が存在しない理由
1.理想は変化するもの
人は年齢や経験を重ねる中で、価値観や優先順位が変わるものです。
たとえば、若い頃には「外見」や「楽しい時間を共有できること」が重視されていたとしても、年齢を重ねると「安定感」や「安心できる性格」が大切になることがあります。
このように、理想は固定的ではなく、人生のステージによって変わります。
そのため、「これが完璧だ」と思える状況やパートナーがいたとしても、後から別の「もっと理想的なもの」を想像してしまうことがあり得ます。
2.完璧は人によって異なる
一人一人の価値観が異なるため、すべての人が「完璧」と思う状況や相手は存在しません。
また、どれだけ理想的な人に見えても、その人にも弱点や欠点が必ずあります。
結婚生活はお互いの良い部分だけでなく、欠点も含めて受け入れていくことが大切です。
理想を追い求め続けると、現実とのギャップが増し、満足感を得にくくなることがあります。
3.人間は選択肢に迷う性質がある
心理学には「選択肢過多のパラドックス」という概念があります。
選択肢が多いほど人は比較を繰り返し、「もっと良いものがあったのではないか」と後悔や迷いを感じやすくなります。
この性質のために、「理想的なもの」が目の前にあっても、それを完璧だと信じきれないのが人間です。
「この人は本当に自分にとって最良のパートナーなのか?」と悩むことは、どんな状況でも起こり得ます。
4.理想の追求が幸福を妨げることもある
「理想」を追い求めすぎると、現実の良さや幸せを見逃してしまうことがあります。
たとえば、相手が80%の理想を満たしていても、残りの20%を埋めるためにさらに完璧な相手を探そうとすると、結局どの相手とも深い関係を築けなくなることがあります。
現実の中で満足できるポイントを見つけ、それを育てていくことの方が、幸福感につながりやすいのです。
5.「完璧な理想」を求めないことは成長につながる
「完璧」を求めないことで、相手や状況に対する寛容さが生まれます。
これは相手だけでなく、自分自身に対する寛容さにもつながり、結果として関係性がより健全で安定したものになる可能性が高いです。
まとめ
「理想のパートナーは存在しない」という考えは、私たちの感情や価値観が揺れ動き、完璧という概念が常に変わり続けることが関係しています。
しかしこれは、妥協を意味するのではなく、「理想そのものを追いかけるのではなく、現実の中で幸せを見つけ、育てていく」ことを重視する考え方です。
もし、「理想を追求することが良い結果をもたらすのでは?」と考える場合、それはそれで素晴らしい探究心です。
しかし、その追求の中で自分が大切にしたいことや、自分の幸せの定義を見失わないようにすることが大切です。
以上のことから、生きている人間に理想を当てはめて探すことは難しそうです。
その瞬間のあなたの理想に合致した人が目の前に現れても、あなたの理想は流動的、相手自身も変わりゆく存在です。
今日のデートでは満足したのに、次のデートで「あれ?」と思うことが、あり得ます。
そして「あれ?」が積み重なって、「この人は理想の人ではなかった…」と、次の理想に合致する人を探すループを繰り返す…。
このループを断ち切り、「理想かどうか」ではなく、目の前の人を大切にすることが、今の自分で目の前の人を幸せにするためのスタートとも言えるのです。
「理想の自分になったら相手を大切にする」のではなく、いつも、この瞬間から「今の自分で相手を大切にする」チャレンジです。
チャレンジすると、完璧にはできない自分を毎日認識したり、そんな自分の挑戦を褒めたり、自分で自分を励ますことになるかもしれません。
そんな自分への寛容さは、相手を大切にできる力になるでしょう。
相手が理想のパートナーだと思えなくても、それはさほど重要なことではなく、あなたはパートナーと幸せを育むことができるのです。
東京品川の結婚相談所 シェアリングハピネス
仲人結婚コンサルタント 丹野絢子

