このままでいいの?という不安
交際中に、ふとしたきっかけで「このままでいいのかな?」と思うこと、あるのではないでしょうか。
・パートナーと喧嘩をした後
・パートナーの今まで見えていなかった一面が見えた時
・知り合いが結婚・離婚したと聞いた
・収入が減った
・大切な人が亡くなった
・特に大きな変化はなく変わらない毎日
・推しのライフイベントによって
・体調を崩した時
など、些細なきっかけで不安が頭をもたげてくることがあります。
そうであっても、自分がしたいこと・相手のためにしたいこと・二人の目標によってどうするのが良いのか見える時もありますが、不安に飲み込まれてどうしたら良いのかわからない、という時もあるかもしれません。
漠然とした不安は誰しもが抱える感情ですが、心理学や哲学の視点から見ると、不安にはいくつかの「正体(種類)」があります。
自分の感じている不安がどれに近いかを知るだけでも、霧が晴れるように心が軽くなることがあります。
まずは、「不安」を大きく4つのカテゴリーに分けて整理してみます。
不安の種類について
1.「現実的」な不安(対象がある不安)
具体的な悩みや問題がはっきりしているものです。
例:お金が足りるか、健康診断の結果、明日のプレゼン、老後の生活など。
特徴:「これが解決すれば安心できる」という出口が見えている。
対処法:対策を立てる、情報を集めるなど、具体的な「行動」に移すことで和らげることができる。
2.「実存的」な不安(対象がない不安)
人間として生きている以上、避けては通れない根本的な不安です。
例:「私の人生、このままでいいのか?」「いつか死ぬのが怖い」「自分は何のために生きているのか?」
特徴:何かトラブルがあるわけではないのに、ふとした瞬間に足元がふわふわするような感覚。
対処法:解決しようとするのではなく、「人間なら誰でも感じるものだ」と受け入れることが大切です。哲学者のキルケゴールは、これを「自由のめまい」と呼びました。
3.「対人的」な不安(つながりの不安)
他者の存在によって引き起こされる不安です。
例:嫌われていないか、変な人だと思われていないか、グループから浮いていないか。
特徴:社会的な動物である人間にとって、群れから外れることは本能的な恐怖に直結する。
対処法:「他人の評価はコントロールできない」と割り切り、自分軸を少しずつ育てるトレーニングが有効。
(例えば、「私」がどうしたいのかで決める、相手の不機嫌に心当たりがないなら相手自身の課題と割り切る、自分の人生で重要な価値観を大切にする、などによる成功体験が、自分軸の根っこになります。)
4.「生理的・脳科学的」な不安(体からのサイン)
実は、心の問題ではなく「体が疲れているだけ」というパターンも多いです。
原因:睡眠不足、栄養の偏り(セロトニン不足)、ホルモンバランスの変化、気圧の変化など。
特徴:理由はわからないけれど、なんとなくソワソワする、胸がザワザワする。
対処法:考えるのをやめて、温かいものを飲んで早く寝る。これが意外と一番効きます。
「不安」と「恐怖」の違いを知ると少し楽になる
心理学では、この2つを明確に区別します。
恐怖:「目の前にライオンがいる!」という、対象がはっきりした状態。
不安:「どこかにライオンがいるかもしれない…」という、対象がぼんやりした状態。
脳は「正体がわからないもの」を一番怖がります。
なので、漠然とした不安を感じた時は、まずはそれを紙に書き出したりして「正体(ライオン)」を特定してあげるのが、安心への近道です。
私たち現代人の脳は、原始時代に「猛獣が来るかも!」と警戒していた頃のシステムをそのまま使っています。
現代では猛獣はいませんが、代わりに「将来の不安」などを猛獣の代わりに検知してアラートを鳴らしてしまっているだけ、という説もあります。
これらは情報提供のみを目的としていますので、
医学的なアドバイスや診断については専門家にご相談ください。
その上で、皆様の婚活に少しでもお役立ていただけましたら幸いです。
上記のように、不安をもたらす様々な要因があり、パートナーとの関係性とは直接的には関係ないのに、パートナーに当たってしまったり、不機嫌な態度を取ってしまい、問題がすり替えられて「この人とはこのままで良いのだろうか?」「こんな自分のままではこの関係は続けられない」と考え込んでしまうこともあります。
自分の内側にある「別の不安」を、無意識のうちに「パートナーとの問題」にすり替えて(あるいは投影して)しまうことは、恋愛や人間関係で陥りやすい罠の一つです。
何についての不安なのかが明確になれば、不安の対処を優先することが解決の糸口ですし、その間にパートナーは待ってくれたり支えてくれるか、それとも放っておかれたなど当人を責める人ではないか、見えてくることがあると思います。
他の要素は何もなくパートナーについての不安であれば、この人をパートナーとして自分は選ぶのか、選択権はいつでも自分にあります。
不安の種類を明確にするステップについてさらにまとめますね。
不安がある時のパートナーとの関係性
1.不安の「出どころ」を分ける重要性
自分の不安が「パートナーの言動」によるものなのか、それとも「自分のコンディションや別の悩み」によるものなのかを切り離すことは、関係を壊さないための防波堤になります。
投影の罠:
仕事で自信を失っている時、パートナーの何気ない一言が「バカにされた」と感じてしまうことがあります。
これは相手が悪いのではなく、自分の「心の傷口」に風が当たっただけなのですが、つい相手を攻撃してしまいがちです。
「私自身の問題」と言える強さ:
「今、私は別の理由で不安な状態にある。だから少し余裕がないけれど、それはあなたのせいじゃないよ」と相手に伝えられるかどうか。
これができると、関係の不必要な悪化を防げます。
2.パートナーの反応は「関係の健康診断」
不安を抱えている時の相手の反応は、その後の人生を共にする上での最高の判断材料になります。
| パートナーの反応 | 読み取れる資質 | 将来の展望 |
| 待ってくれる・支える | 共感力、精神的な自立、忍耐強さ | 困難な時(病気や介護など)も協力し合える「チーム」になれる。 |
| 責める・突き放す | 支配的、自己中心的、余裕のなさ | 自分が弱った時にさらに追い詰められるリスクがあり、長期的な安心感は得にくい。 |
3.「不本意な別れ」を防ぐための資金石
多くのカップルが「不本意ながら」別れる原因の一つに、「一方が弱っている時に、もう一方がそれを支えきれなかった(あるいは攻撃した)」というパターンがあります。
交際中に現れる不安は、いわば「結婚生活のシミュレーション」です。
・自分の不安を整理して伝える努力(自分側の誠実さ)
・それを受け止めてくれる器(相手側の誠実さ)
この両輪が揃っているかを確認することは、単なる「好き・嫌い」以上に、一生を添い遂げる上で重要なポイントになります。
まとめ
今感じている不安は、苦しいものではありますが、「この人と本当にこの先やっていけるのか?」を教えてくれる大切なサイン(ギフト)とも言えます。
まずはご自身の中で「この不安の種はどこにあるかな?」と仕分けをしてみて、それを相手に「共有」した時、相手がどんな顔で、どんな言葉をかけてくれるか。
それは、統計データを見るよりもずっと確実に、お二人の未来を予測する指標になるはずです。
不安がある時に限らず、
もしも二人の関係性がうまくいっていないと感じている場合は、パートナーに、自分側の状況がわかるように共有できているか、振り返ってみると良いかもしれません。
言わずに分かってもらえることは、ほぼないと思います。
二人のためにも、不安に対処する力を身につけていきましょう。
もちろん、これらは方法論ですので、実際には仲人と一緒に取り組みましょうね。
東京品川の結婚相談所 シェアリングハピネス
仲人結婚コンサルタント 丹野絢子

